足立区の不動産相場価格を一戸建て・マンション別に詳細解説！

近年、新線の開通や大学移転によって、足立区が賑わいをみせています。住宅・不動産購入をサポートする情報サイト「SUUMO（スーモ）」が毎年行う「穴場だと思う街ランキング2020」では、足立区の北千住が3年連続で1位となり、足立区への注目の高さがうかがえる結果となりました。

穴場な街・足立区で不動産売買を検討しているなら、まずは土地や不動産の相場価格を知る必要があります。そこでこの記事では、足立区の不動産相場を一戸建て・マンション別に解説していきます。

さらに、新型コロナウイルスによる不動産への影響、不動産取引で注意すべきポイントもご紹介しますので、足立区で不動産売買をご検討されている方はぜひ参考になさってください。

足立区エリアの特徴

足立区は東京都の特別区のひとつであり、東京23区の最北端に位置します。人口は約68万人と23区内では5番目に多く、約8万人が通勤・通学目的で足立区外から区内へ通っています。

新線開通や再開発による街づくり

平成17年につくばエクスプレスが開業し、足立区内には「北千住」など3駅が新たに設けられました。また、平成20年には13駅のうち9駅が足立区内にある日暮里・舎人ライナーが開業し、現在足立区には7つの路線が乗り入れています。

さらに、西新井駅周辺、千住大橋駅周辺などでは再開発が進み、若者やファミリー層を中心に人気を集めています。

5つの大学が集う

足立区の千住エリアには、東京藝術大学や東京未来大学など5つの大学が開校しており、1万人以上の学生・教職員が集まっています。特に千住エリアの雰囲気を一変させたといわれるのが、2012年に行われた東京電機大学の足立区移転です。学生数が6,000人を超える大学の移転により、飲食店街には若者向けのお店が増え、千住の街が大きく変わりました。

また、大学誘致にともない大型マンションや商業施設が建設され、足立区の活性化につながっています。

足立区の土地価格相場について

足立区の土地価格相場の推移、エリアごとの平均単価をご紹介します。

足立区の土地相場の推移

足立区の土地価格相場は、2010年から2019年までの10年間で以下のように推移しています。

年度	坪単価
2010年	80万円
2011年	78.03万円
2012年	74.20万円
2013年	78.01万円
2014年	81.45万円
2015年	84.11万円
2016年	95.46万円
2017年	95.21万円
2018年	95.22万円
2019年	102.14万円

参考：ウチノカチ（https://utinokati.com/details/%E5%9C%9F%E5%9C%B0%E7%9B%B8%E5%A0%B4%E3%83%BB%E4%B8%8D%E5%8B%95%E7%94%A3%E7%9B%B8%E5%A0%B4/%E3%82%A8%E3%83%AA%E3%82%A2/%E6%9D%B1%E4%BA%AC%E9%83%BD-%E8%B6%B3%E7%AB%8B%E5%8C%BA/）

2010年から2012年までの土地価格相場は減少傾向でしたが、2013年以降は上昇傾向にあり順調に推移しています。2019年には前年よりおよそ7万円増加し、相場価格は102万円/坪となりました。

土地相場価格が上昇している要因は、駅から徒歩3分未満のいわゆる「駅チカ」物件の取引件数が大きく増加していることがあげられます。

エリア別の平均坪単価

足立区はエリアによる土地相場の差が大きく、大学や商業施設が集中する北千住を中心とした千住エリアから綾瀬にかけて土地相場が高めとなっています。なお、土地相場が安いエリアは本木、神明、堀之内などで、千住エリアや綾瀬の坪単価と比較すると2〜3倍の差があります。

エリア名	平均坪単価
千住	136万円/坪
千住柳町	157万円/坪
綾瀬	163 万円/坪
本木	68.5 万円/坪
本木西町	43.1 万円/坪
神明	48.8 万円/坪
堀之内	57.4 万円/坪

参考：ウチノカチ（https://utinokati.com/details/%E5%9C%9F%E5%9C%B0%E7%9B%B8%E5%A0%B4%E3%83%BB%E4%B8%8D%E5%8B%95%E7%94%A3%E7%9B%B8%E5%A0%B4/%E3%82%A8%E3%83%AA%E3%82%A2/%E6%9D%B1%E4%BA%AC%E9%83%BD-%E8%B6%B3%E7%AB%8B%E5%8C%BA/）

【一戸建て】足立区の不動産相場価格

足立区にある一戸建ての不動産相場を新築・中古別にご紹介します。

新築一戸建ての不動産相場価格

足立区の新築一戸建ての不動産相場価格はおよそ4,038万円、相場価格帯は2,580〜6,890万円です。

間取り別・建物面積別の不動産相場価格は以下のとおりです。

間取り別の不動産相場価格

3DK以下	3LDK〜4DK	4LDK〜5DK	5LDK以上
3,990万円	4,006万円	4,070万円	4,406万円

（1万円以下四捨五入で算出）

参考：アットホーム株式会社（https://www.athome.co.jp/kodate/shinchiku/souba/tokyo/adachi-city/）

建物面積別の不動産相場価格

60㎡以上	80㎡以上	100㎡以上	120㎡以上
4,042万円	4,070万円	4,164万円	4,194万円

（1万円以下四捨五入で算出）

参考：アットホーム株式会社（https://www.athome.co.jp/kodate/shinchiku/souba/tokyo/adachi-city/）

中古一戸建ての不動産相場価格

足立区の中古一戸建ての不動産相場価格はおよそ3,430万円です。

築年数・建物面積別の不動産相場価格は以下のとおりです。

	60㎡以上	80㎡以上	100㎡以上	120㎡以上	150㎡以上
築3年以内	3,982万円	3,935万円	4,007万円	−	−
築5年以内	3,918万円	3,895万円	4,371万円	−	−
築10年以内	3,851万円	3,922万円	4,564万円	6,051万円	6,244万円
築20年以内	3,688万円	3,806万円	4,269万円	5,381万円	6,408万円

（1万円以下四捨五入で算出）

参考：アットホーム株式会社（https://www.athome.co.jp/kodate/chuko/souba/tokyo/adachi-city/age/）

【マンション】足立区の不動産相場価格

足立区にあるマンションの不動産相場価格を新築・中古別にご紹介します。

新築マンションの不動産相場価格

新築マンションの不動産相場価格は以下のとおりです。

25㎡（1K）	50㎡（1LDK）	70㎡（2LDK）	80㎡（3LDK）
1,300万円	2,700万円	3,700万円	4,300万円

参考：HowMaマガジン（https://magazine.how-ma.com/market/mansion-adachiku）

中古マンションの不動産相場価格

中古マンションの不動産相場価格は以下のとおりです。

	25㎡（1K）	50㎡（1LDK）	70㎡（2LDK）	80㎡（3LDK）
築10年以内	1,100万円	2,300万円	3,200万円	3,600万円
築20年以内	930万円	1,900万円	2,600万円	3,000万円
築30年以内	730万円	1,500万円	2,000万円	2,300万円

参考：HowMaマガジン（https://magazine.how-ma.com/market/mansion-adachiku）

東京都内の平均相場価格は？

東京都内の平均相場価格を一戸建て・マンション別にご紹介します。

東京都内一戸建ての平均相場価格

東京都内の新築一戸建ての相場価格帯は、1780〜17,770万円です。

特に相場価格が高いエリアは渋谷区で6,880〜17,770万円、新宿区で5,980〜13,980万円でした。相場価格は東京都心ほど高い傾向があります。住宅街として人気のある世田谷区も高く、4,680〜16,480万円でした。

また、中古一戸建ての相場価格は渋谷区が最も高く12,384万円でした。東京都内で最も価格が安いのは青海市の1,899万円であり、都内の不動産相場価格の差は非常に大きいことがわかります。

参考：ライフルホームズ（https://www.homes.co.jp/kodate/chuko/tokyo/city/price/）

東京都内マンションの平均相場価格

東京23区にある新築マンションの平均相場価格は6,363万円です。

渋谷区や港区などやはり都心の相場価格は高く、渋谷区は12,037万円、港区は11,185万円でした。なお、足立区は3,803万円、板橋区は4,037万円であり、東京都心と比べると相場価格の安さが目立ちます。

参考：マンションエンジン（https://www.manen.jp/market/13/01/0/）

新型コロナウイルスは不動産価格に影響するのか

昨今の新型コロナウイルスの影響によって、足立区の不動産価値や住宅の値段にはどのような変化が生じるのでしょうか。一戸建て・マンション別にご説明します。

新築・中古一戸建ての場合

新型コロナウイルスの影響を最も受けにくいと考えられるのが、一戸建て住宅です。一戸建て市場は新築・中古を問わず、アベノミクス後も価格動向に大きな変動が見られませんでした。今回の新型コロナウイルスの影響が長引いた場合、足立区の不動産価値や住宅の値段に影響が出るのは避けられませんが、マンションと比べるとその影響は少ないと考えられます。

新築マンションの場合

新型コロナウイルスの影響により、新築マンションのモデルルームはその多くが閉鎖を余儀なくされました。緊急事態宣言は解除されたものの、モデルルームへの来場者は減少しており、足立区も例外ではありません。

また、東京オリンピック・パラリンピックが延期されたことで、選手村跡地のマンション「晴海フラッグ」も物件販売を延期する運びとなりました。ホテルや大型商業施設の多いエリアでも、東京オリンピック延期によって土地価格や不動産の販売価格に影響が出るとみられます。

中古マンションの場合

リーマンショックが起きた際、新築マンションでは取引数が激減しましたが、中古マンションは短期間で回復に向かいました。そもそも中古マンションは市場に左右されにくい傾向があり、常に一定の取引が発生しています。成約価格が下がることは予想されるものの、新築マンションと比べると、中古マンションは新型コロナウイルスの影響を受けにくいと考えられます。

不動産取引において注意すべきポイント

足立区で住宅の売却・購入をする際の注意点をご紹介します。

足立区の不動産相場を把握する

足立区で住宅の売却や購入を検討する場合、まずは足立区の土地・住宅の価格相場を調べましょう。不動産会社から査定額を提示されたときに、その価格が適正かどうか知るための判断材料となります。

足立区の不動産相場を知るには、インターネットで情報を集める方法や不動産会社へ査定依頼する方法があります。インターネットでは、一般に公表される地価公示価格や足立区周辺の売り出し価格などが調べられます。また、周辺地域の物件を扱う不動産会社に査定依頼すれば、取引を考えている物件の詳細な相場価格を知ることができます。

不動産契約を結ぶ前に、足立区の不動産相場を把握しておきましょう。

不動産売買の流れを把握する

不動産の売却・購入は以下のような流れで行います。

不動産を売却する場合

不動産売却では、不動産の売却を希望する人と不動産会社が媒介契約を結び、不動産を売り出します。売却先が見つかれば売却希望者と購入希望者が売買契約を結び、不動産を引き渡すという流れです。

売り手と買い手を結びつけた不動産会社には、報酬として仲介手数料が支払われます。仲介手数料は成功報酬となるため、売買契約を結ぶまで支払う必要はありません。

不動産を購入する場合

不動産購入では、購入したい住宅の情報や取引条件などの説明を不動産会社から受け、双方の同意のもとで買い手と売り手の間で売買契約を結びます。

買い手は契約前の手付金として、物件の購入代金の一部を売り手へ支払います。売買契約後に残金の支払い、物件の引き渡しという流れです。

信頼できる不動産会社に依頼する

不動産売買において最も大切なことは、信頼できる不動産会社に依頼することであり、不動産会社選びは非常に重要です。

足立区で信頼できる不動産会社を選ぶコツは、地域に詳しく不動産売買の実績が豊富な会社を探すことです。足立区周辺の取引事例が多ければ多いほど、過去の実績から適正な査定価格を提示してもらいやすくなります。

また、こちらからの問い合わせに対するレスポンスの早さや回答の的確さも大切なポイントです。顧客への対応がよい不動産会社には、安心して大切な不動産を任せることができるからです。反対に、聞いたことに対する返事が遅かったり、約束を守らなかったりする不動産会社は避けた方がよいでしょう。

【まとめ】まずは不動産売却の際はまずは無料査定依頼を！

新線の開通や再開発、大学の開校・移転によって賑わう穴場な街「足立区」。足立区の土地価格相場は上昇傾向にあり、特に千住から綾瀬にかけてが人気エリアとなっています。

足立区の不動産相場価格は、新築一戸建てで4,038万円、中古一戸建てで3,430万円です。東京都内では渋谷や新宿などの都心を中心に、一戸建ての相場価格は非常に高くなっています。

また、足立区のマンション相場は3,803万円であり、渋谷区や港区などの東京都心と比べると相場価格の安さが目立ちました。

不動産売買の第一歩は、売り出したい物件の相場価格を知ることです。査定依頼する不動産会社は、足立区エリアに詳しく、実績の豊富な不動産会社がおすすめです。不動産売買を検討する際は、まずは不動産会社への査定依頼によって物件の相場を把握することから始めましょう。